昨年末から今年前半話題になった「GRIT やりぬく力」
大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」――すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」なのだ。
この本は簡単に言うと、自分にとって最も重要と定めた目標に対して不変の興味を抱きながら粘り強く取り組む「情熱」と、困難や挫折に負けずに努力を続ける「粘り強さ」がそろっていれば、誰もが目標を成し遂げられると書いています。
たしかにこの本が書いたあることに納得しますし、「そりゃそうだろ」と思う部分も結構ありました。
だけど問題はそれではなぜみんなそのように達成できないのかと言う事は書いていません。
貯金、ダイエット、語学学習など達成したいとは思っているけど達成できない人はたくさんいると思います。
目標に「情熱」を持って「粘り強く」取り組むためにはどうすればいいかを考えます。
①目標達成をイメージする。
ハイパーメディアクリエイター(もう古いですか?)高城剛氏が毎週金曜日に発信する高城未来ラジオ。
毎回、2週に渡って社会経済や社会の裏側やテクノロジーなど一般のメディアでは出てこない情報を多彩なゲストを招きインタビュー形式で紹介するインターネットラジオ番組です。
その中でGランク地下アイドルの柚稀まいさんが地上に出てSランクのアイドルになってお金を稼ぐには、「自分が大きく稼げるようになったときのイメージ、ヴィジョンを強く想像した人はそうなる」と話しています。
私もこのブログでお金を稼ぐことを目標にしています。そして目標は自由にしばられず生きていける金額として月50万円、達成した自分は海外などの旅先でノートパソコンでブログを書き込み時間と場所に縛られず生きているイメージです。
目標:自由に稼ぐ
手段:ブログ
カネ:月50万円
達成イメージ:時間と場所に縛られず生きている
そして、そのイメージをあたかも実現は確実かのように意識し取り組むことです。(細部まで強くイメージする。)
【具体的イメージ例】
ブログで月50万円→自由、南の島でブログを書いている。
ダイエット→モテモテ、健康な自分、やせて健康的、若々しい自分
TOEIC700点→外人女性とつきあえる、外人の友達ができる、英語の情報を入手できる
このように実現した世界のイメージを具体化し、楽しい未来を描けば描くほど目標が明確になります。
可愛い女の子とつきあえる未来がその先に確実にあるとわかっていたら(イメージですが)達成するまでがんばりませんか?
そういう事です。目標をお金や点数ではなくどういう世界が待っているかを想像しましょう。(私もまだまだ出来ていません。)
②ゲームにする
①で目標をイメージすることで情熱に変換しました。
次は過程をどう粘り強く取り組むかです。
世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証し、世の中の成功方法に全て最新の証拠(エビデンス)をつけて書いている全米ベストセラーの本。「残酷すぎる成功法則」
この本に成功するためにグリットを達成する方法が書いてあります。
まず、なぜ私たちは勉強やダイエットなどの努力が続かないかと言うとそれはつまらなくて退屈だからです。
イエール大学のある起業サークルがどうすればカフェテリアで食後に手を消毒する学生を増やせるかという課題に取り組みました。
彼らは学生たちにうるさく働きかけたわけでも、大学の施設管理部に規則づくりを迫った訳でもなく、手の消毒を面白くすることにしました。
それは消毒剤の容器といくつかのスピーカーとipodを接続し、誰かが消毒剤を使うたびにビデオゲームで得点したような(ドラクエのレベルがあがったような)効果音がなるようにしました。
それによりつまらない消毒が面白い事に代わり、以前は消毒する学生が13人だったのに仕掛けの後は91人となり、人数が7倍に増えました。
このようにつまらなくて退屈な過程を愉快なゲームに変えることで粘り強く(継続して)取り組むことが可能となります。
それでは退屈な過程を面白いゲームにはどうすればいいのでしょうか。
それには下記に記した4つの条件が必要だと書いてあります。
1 勝てること
まずゲームは絶対にクリアできる事が前提です。良いゲームとはプレイヤーが勝てるデザインになっており、粘り強くやれば勝算が見込めると判断できるものです。
また簡単にはクリアできませんが失敗しても失望せずまた挑戦し楽しむことが出来るものです。
例えば、ブログであれば最終目標の月50万円の前に達成できる最初のゴール(1面)を設定します。
【ゲームステージ設定】
1面:ブログ50記事(最初は達成できる目標で)
2面:ブログ100記事
3面:月間PV10,000
4面:月10,000円
5面:月50,000円
6面:月100,000円・・・
このように達成するまでの過程を細かくし、実現可能なステージにすることで挫けず挑戦できるようにします。
2 斬新な課題
すぐれたゲームには必ず新たなステージ(レベル)、新たな敵、新たな功績が用意されています。人間の脳はたえず新鮮さを求めるので、よく作られたゲームはプレーヤーがつねに目先の変わったものに刺激を受け、興味をそそられるように配慮されています。
先ほど設定した各面をクリアするには面ごとにやる事を考える必要があります。
【設定した各面をクリアするための課題例】
1面:ブログの練習を兼ねた記事の作成
2面:慣れてきたところでブログ読者の興味は何か?その中で楽しんで書けるテーマは何か?
3面:SEO対策、キーワードの設定は適切か?ユーザーが欲しい情報が掲載されているか?
4面:10,000円稼ぐ為に必要なユーザー数、マネタイズするためのテーマ、広告
5面:ファンがつくブログサイトにするにはどうすればいいか
6面:他のブログとの連携、SNSの活用、イベントなどの開催・・・
などなど、全て実現のために必要な課題を考え対応していき、各面をクリアしていきます。
3 目標
目標というのは①で設定したものです。
これは絶対に自分の達成したい目標にする必要があります。
会社や社会が与える目標ではありません。
また目標には制限を設けるとゲーム感がでます。
スーパーマリオでタイムがあるように期限の設定もひとつです。
【期限設定例】
1面:ブログ50記事→4ヶ月(1ヶ月15記事)
2面:ブログ100記事→4ヶ月(1ヶ月15記事)
3面:月間PV10,000→2ヶ月(検証2ヶ月、実践2ヶ月)
4面:月10,000円→3ヶ月(検証3ヶ月、実践3ヶ月)
5面:月50,000円→2ヶ月(検証2ヶ月、実践2ヶ月)
6面:月100,000円→2ヶ月(検証2ヶ月、実践2ヶ月)・・・
時間の設定がないとダラダラしてやり遂げられません。
会社をやめて自由になる!って宣言するのは簡単ですが、ではいつ?ってなるとブログだったら月収が普段の仕事を超えたらってなりますが、じゃあいつ超えるの?ってなると、やっていくうちに超えるってなり達成できません。
期限をゲームのルールと設定すると目標クリアに対する集中力が増します。
4 フィードバック
ゲームのプレーヤーが適切なことをすれば、得点、報奨、新たなスキルなどが得られます。逆に間違ったことをすればペナルティーが貸されます。
人を最もやる気にさせるのは、やりがいのある作業で進展が感じられるときだと、様々な調査で結果が出ています。
また、それはときどき大きな成功を手にするよりも、たえずささやかな成功が得られるほうが幸福感につながることもいろんな研究データによって示されています。
アメリカの心理学専門誌「アメリカン・サイコロジスト」に掲載された論文によれば、人間の心理において
「一度小さな成功が得られたら、次の小さな成功も得たいという弾みがつく」のだといいます。
ブログであれば、グーグルアナリティクスでユーザー動向を分析し、対応する→ユーザー数があがる。喜ぶ。それを繰り返す。
ユーザー数に比例して収益が少しずつあがる。喜ぶ。それを繰り返す。
といった正のフィードバックを体現(時には負のフィードバックも)し、プレーを続けさせ、目標をクリアしていくことができます。
まとめ
20代のときはまだまだ自分には時間がたくさんあり、可能性が満ちあふれている気がしていました。
しかし、明確な目標も持たずただ会社行って仕事を続け、時間のないのを言い訳に何もしないでいるとあっという間に20年の月日が立ってしまいました。
今度は自分のために時間を使い目標を持って生きて行かないとまたあっという間に20年たち60歳になってしまいます。
もうその頃では遅いです!(今も遅いのかも知れませんが・・・)
ただ今回あげたステップのように目標に対しもっと楽しくかつ楽しめて取り組むよう工夫すれば今までできなかった事も達成できます。
私も自由に稼ぐ目標に向かい、楽しんでクリアして行きます。
コメントを残す