あっというまに200万円を突破し、勢いに乗るビットコイン。
ここまで来ると10万円分買ったところで2倍になるのは1BTC=400万のとき。
半分になるのは1BTC=100万円のとき。
リスク高すぎます。
でも、1BTC=500万までいくとか1000万までいくとかの声もあります。
まぁ、年内はずっとそんな感じなので、たぶん普通に1BTC=500万くらいになるんでしょうけど。
著名な投資家であり、ビットコイントレーダーであるトーン・ベイズ氏が、ベイズ分析という手法によって、トム・リー氏の予測を大きく超えるビットコインの将来性を発表しました。それによると、ビットコインの短期的な変動、中国によるビットコイン取引の禁止などを踏まえても、2018年末までにビットコイン価格は10万ドル(約1,100万円)を超え、時価総額は数兆ドルに達するということです。
でも、これを言ってる人は買いポジションを持っている人なのでいまいち信用はできません。
前回、様々なビットコインの上昇理由についてご紹介しましたが、個人的にはバブルだと思います。
単純にあがり方が異常だからバブルと言う訳ではありません。
なぜバブルなのか?その理由をご説明します。
テクノロジーの発展の過程に起こる必然的なバブル
今回のビットコインの熱気は1990年代末期から2000年代初頭にかけて起こったインターネットバブルに非常によく似ているとの声が上がっています。
仮想通貨クラスタへ 未来はきみたちのものだ!(Markethack)
当時、アメリカでインターネットが人々の生活やビジネスを一変させるという期待感はやがて熱狂を生み、資産や利益などの裏づけの無い企業でもネット関連であるというだけで莫大な額の資金を調達し、株式を公開することができました。そして1999年をピークにドットコム銘柄は業績とは無関係に暴騰し、多くのネット株長者を生み出しました。
しかし、2000年初頭、次第にネット企業の優勝劣敗が明らかになり、見込みの無い企業が破綻するようになってくると、熱狂は冷め株価は暴落、バブルは崩壊しました。
日本でもソフトバンクの株価が最高値20万円をつけたあと100分の1まで下がるなど、インターネット関連企業のバブルが弾けました。

ソフトバンク株価(1998〜2002)
インターネットバブル崩壊後、たくさんのような企業が倒産したなか、生き残った企業がグーグルやアマゾン、ebay、paypalなど現在のITビジネスの巨人たちです。
それら企業は「バブル→崩壊→回復→再成長」を経て、現在に至ります。
下記は2000年のインターネットバブル期と2015年のNASDAQ銘柄をバブルチャートにしたものです。
2000年インターネットバブル期

2015年インターネット成熟期

このように2000年ごろはほとんどテクノロジー系(紫)だったのが、2015年にIT関連の様々なサービス(カラフル)が生まれ発展したことがわかります。
そして2017年の仮想通貨取引量トップ100種の時価総額マップは下記の通りです。

仮想通貨の本当の目的は各国の中央銀行を通さないインターネット上の新しい通貨革命です。
それを実現する過程のなかでインターネットバブル崩壊後の市場拡大と同じように、今後も多くのコインが増える一方で、詐欺コインを筆頭に、現在ある様々な仮想通貨が淘汰されていく可能性は十分に考えられます。
そのような事から、この仮想通貨が将来社会でもっと便利に安全で利用されるためのテクノロジー発展のするための、バブル期に現在いると仮定し、いつかはわかりませんが崩壊すると思います。
ゴールドとの相違がない
仮想通貨であるビットコインは現実のドルや円などの通貨の代替であるゴールド(金)と性質が似ているという意見があります。
そのゴールドの時価総額が約1000兆円です。ビットコインの現在の時価総額が16兆円のためあと50倍伸びしろがあるという意見です。
もし、そうであればゴールドとビットコインは相関性があるはずです。
しかし、現状のゴールドの相場は売り相場でビットコインと相関関係がありません。

金先物(週足)
つまり、世界の投資家は現実通貨の代替としてビットコインを見ていないということがわかります。
よってビットコインはその本質の価値で買われているのではなく、投機対象として買われているのです。
投機とは短期的な価格変動の目論見から、利ざやを得ようとする行為です。
あがる様々な理由があったとしても結局は
「儲かるから買う、買うからあがる、あがるから買う」
が本質のバブル相場だということです。
まとめ
今月の急激な上昇を見せてもまだまだあがる!と騒いでいる人はポジションを持っている人がほとんどです。
確かにビットコインはもっと価値があるものかも知れませんが、それはもっと先の話だと思います。
だってビットコインはまだ開始から10年もたっていないのですから。
※今回参考にした情報
『ザ・マネー』~西山孝四郎のマーケットスクウェア(12分5秒以降から)
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