去年と今年の差がない(ゆでガエル理論 個人編)




11月に入り本屋では来年の手帳がもう売り出され、今年もあっという間に終わろうとしていることを感じます。

でもアラフォーの皆さん去年と今年に大きな差もなく、ただ時間だけが過ぎているように感じませんか?

このブログも35歳を過ぎ、20代や30代前半の時は遠い未来だった50代があっという間に来てしまう危機感からはじめました。

気づいたらオリンピックも3年をきり、あっという間に歳を取り50歳になってしまう前に、なぜ私たちは去年と今年に差がなく感じるのか考えて見ました。

生活が良くならない、むしろ下がっている?

15〜20年前に就職活動していた現在のアラフォー世代の人たちは、サラリーマンになって年数が経てば昇給し、生活レベルが上がると思っていました。

しかし、実際は下の有名なグラフ「サラリーマン平均年収の推移」によると今から20年前の平成9年(1997年)をピークに50万円近く下がっています。

パーセンテージにして10%減!

当時、大学生、高校生だったアラフォー世代はこれ以前の常識(給料 右肩上がり)を信じ、就職氷河期を乗り越え就職したのに全く報われていません。

しかもこのピークである平成9年に何があったかというと消費税が3%から5%に上がりました。

そして現在では8%。実質給料ピーク前に働いていた世代より5%さらに物の値段が高いのです。

当時、学生だったアラフォー世代は日本が一番給料をもらっていた時代の親に育てられていたので、むしろ生活環境はピークであったと言っても過言ではありません。

そこから20年、「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり」の石川啄木ではありませんが生活に潤いをあまり感じられないのが本当のところです。

そのため、去年よりいい暮らしをしている!とか車のグレードが上がった!などアップした経験もなく日々変わらず生きているため、ただ歳を取っているだけになっているように感じるのかも知れません。

仕事での成長がない(成長しようとしない)

会社に入った当初は知らないこともたくさんあり、慣れていくにしたがって成長を実感できていたのかと思います。

しかし30歳を過ぎると仕事にも慣れが出て、力の入れどころや休みどころを知ります。ただしそれ自体は悪いことじゃありません。

問題は日本社会全体がこの長い不景気の中でチャレンジしなくなっているのと同様、会社も成長よりも右肩下がりを阻止し潰れないように現状維持が目標になっていることです。

特にBtoBの企業の場合は毎年同じお客さんと同じ取引を行うため仕事内容が大きく変わらず自分の成長も止まり仕事もつまらなくなります。

普通の会社で15年以上同じ会社で働いている社員の80%は社畜と言って過言ではありません。

若い時はこんなことしたい!チャレンジしたい!と言っていても、いざ歳をとり自分で決済できる地位に着いたのにもかかわらず、逆に責任をとりたくないため、無難に前例のないことは行わず波風立てず働くことを望むようになります。

自分もお客さんも社畜のため「毎日会社行って働いて帰る」変化のない日々を過ごし、気がつくと歳だけが過ぎていくだけの人生になります。

そのため去年と今年も同じことを失敗しないよう行い、成長しないので変化がないのです。

刺激的な事をしていない

学生のときはそれこそ若気のいたり的なバカなことや大騒ぎをして印象強く残っている思い出もたくさんあります。

また20代でも自分を含め独身の友達が多いため週末遊びに行ったり、徹夜したりと刺激的なことをしていました

しかし30代を過ぎ、自分も含め回りも結婚や家族を持つと同時に遊ばなくなり、休みの日もルーティーンのようになっていきます。

そうなると久々に友達と会っても話す内容は昔のことばかり。

なぜなら最近の話で刺激的な事も面白い事もないのでネタにならないからです。

人生で重要な時期なのに仕事ばかりですごい薄っぺらい10年を歩んでいる気がしてなりません。

でも世の中は変わっています。

以上のように変化のない一年が繰り返されるのですが世の中は日々変わっています。

  • 東日本大震災から6年が経過
  • トランプ大統領によるアメリカ中心の保護主義の台頭
  • イギリスによるEU離脱騒動
  • Googleの子会社が作成した「AlphaGo」がプロ囲碁棋士に勝利(AIによる技術革新)
  • 芦田愛菜ちゃんがいつの間にか中学生に!

などなど

被災地も世界も子役も全て発展、変化、成長を遂げているのに自分は全く変わっていません。

でも、中にはそれはそれで安定していて良いと言う意見もあるかと思います。

しかし個人的にはそれはビジネス用語でいう「ゆでガエル理論」の個人バージョンだと思います。

ゆでがえる理論

熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び跳ねる。ところが常温の水にいれ、徐々に熱していくとその水温に慣れていく。そして熱湯になったときには、もはや跳躍する力を失い飛び上がることができずにゆで上がってしまう。

ずっと会社員(社畜)生活に浸っていると大きな変化に対応できず、人生ゲームオーバーになります。

しかもそのぬるま湯が危険なことを社会も個人も気づいているのにもかかわらず見ないふりしているのが現状かと思います。

でも、私は腹をくくる覚悟ができました。

いますぐこのぬるま湯から飛び出て、熱い風呂なのか水風呂なのか、はたまた風呂がないのかわかりませんが自由に生きる人生づくりにチャレンジしようと思います。

                     




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